【声磨きでオーラルフレイル予防をしよう!(声フェストークセッションレポート)】

10月3日(月)に埼玉会館小ホールで催された

『100万人の声磨きフェスティバル2022さいたま会場』は150名のご参加の下、

専門家による「お口の健康(オーラルフレイル予防)」に関するレクチャーや

のどを鍛える声磨きトレーニング体験を二部構成でお届けしました!

第一部で東京大学の田中友規先生から

『オーラルフレイル予防』についてたっぷりお話を伺いました。

本日は、そのトークセッションの模様をお伝えします💡

登壇者:東京大学 高齢社会総合研究機構 特任助教 田中 友規 先生

トークテーマ:いつまでもいきいき元気に暮らす秘訣 ~今日からはじめるオーラルフレイル予防~

★『フレイル』って何?日常の些細な変化を振り返ってみましょう★

皆さんは『フレイル』という言葉をご存知でしょうか?

加齢により心身が衰えた状態のこと『虚弱』を『フレイル(Frailty)』と呼びます。

会場では多くの方が既にフレイルを知っていらっしゃり、健康への意識の高さを実感しました。

皆さんの日常生活を少し振り返ってみてください。

✓ 最近ダイエットしているわけじゃないのに、体重が減ってきた…

✓ 昔は楽しめていたものが、なんだか楽しめなくなってきた…

✓ 口が回らなくなってきて、会話が楽しめなくなってきた…

✓ ペットボトルの蓋が固く感じ、開けられなくなった…
 
✓ 身体の動きが鈍くなってきた…

✓ 歩いている時に、青信号の内に渡り切れなくなった

✓ コロナ禍で外出等の活動量が少なくなった…

・・・このような変化を感じることはありませんか?

このような日常生活の些細ことの積み重ねが

フレイル」に繋がっていくのです。

それは、身体だけでなく心も徐々に衰えていくのです。

いつまでも楽しく笑って過ごせるために、

健康でいられる年齢(健康寿命)を伸ばすことが大事ですね。

★フレイル予防の三本柱★

さて、そんなフレイル予防で大事な三本柱をご紹介します。

①栄養
:食事、口腔機能

②身体活動
:生活活動、運動など

③社会参加(社会活動)
:つながり、地域交流など

ただ身体を鍛えるではなく、

お口の健康や人とのつながりも重要になるのです✨

つまり、定期的にカルチャースクールの「健康声磨き講座」に自分の足で通い

90分間声を磨き、受講生の皆さまと交流をするということは

フレイル予防にとても大事!と田中先生はおっしゃっておりました(#^^#)

★あなたは大丈夫?オーラルフレイルチェック!★

お口には沢山の機能が備わっています。

食べる、味わう、楽しむ、話す、笑う、まもる

生きるために大事な機能が沢山あるのです。

このお口の機能低下等が積み重なっている人のことを

オーラルフレイル」と呼びます。

ここで、簡単にできるオーラルフレイルチェックを行ってみましょう。

✓ 5秒間で「タ」を30回言えますか?

✓ 自分の歯が20本以上ありますか?

✓ 口の渇きが気になりますか?

✓ 半年前に比べて硬いものが食べにくくなりましたか?

✓ お薬や汁物でむせることがありますか?

これらの質問に、皆さんはいくつ当てはまりましたか?

👉2個以上当てはまれば、オーラルフレイルの可能性があります⚡

 

★まとめ:声磨きでオーラルフレイル予防しよう!★

東京大学 高齢社会総合研究機構の研究によると、

滑舌が悪い人の方が筋肉が弱くなったり要介護になる人の割合が高いという研究結果があります。

オーラルフレイルは全身の高いリスクに繋がります。

久し振りに友達と話をすると、以前のような声が出なくなってしまった…会話が楽しめない…

カラオケに久し振りに行くと、高い声が出ない…

こんなことを感じる方も多いはず。

口周りの筋肉が衰えると、噛む力も衰えてしまいます。

定期的に歯医者さんに通い歯を保つこと、

そして噛む力・飲み込む力はもちろんのこと

「声磨き」を続けることもとても大事なのです!

毎日のちょっとした工夫でオーラルフレイルは予防・改善できますので、

あなたもご一緒に声を磨いていきいき元気になりましょう♪